初めて議会で「目的外使用」が報告

2014年12月議会は「議決したから済んだ」のアリバイづくり議会


登場人物(キャスト)


 *以下は目的外使用に関係する人物。(当時の役職、担当課名)

出演・演出

主演:久芳菊司(町長)最高責任者

只松輝道(副町長)久芳町長とともに、減給ペナルティ、黒幕

演出:矢山良隆(議会事務局長):全般的に議会事務を無茶苦茶にした責任者

出演:木下康一(議長):最終日の追及なしの補助金返還・減給案可決に協力

経営企画課長:12/5突然謝罪し「目的外使用」の説明を始めた

経営企画課参事(現経営デザイン課長):同12/5課長と一緒に同席、ともに謝罪。現在は目的外使用の情報を統括する 課。事情を知っている。

魅力づくり推進課長:「目的外使用」の責任課長。本来、同年11月の2度の町長同席での全員協議会にて目的外使用を報告しておかなければならなかったはず。

魅力づくり推進課 西村勝職員:補助金目的外使用、モデル住宅事業担当職員、責任者当時、久山道の駅事業の担当職員でもあった。


某記者:11/7「会計検査院の情報解禁日」で、久山町の目的外使用の情報をキャッチ。役場に取材に行くも、担当課から「まだ具体的な文書が来ていない」とのデマにより、取材せずに帰ってしまう。


佐伯久雄(現副町長):2009年、旧政策推進課長としてモデル住宅事業への補助金転用の事情を知る。2014年発覚のこの時は既に定年退職しており、ここでは登場しないが、後に副町長就任。彼は違法転用の諸事情を知る。



8.1会計検査院へ町の回答通知書 ▷2014年8月1日付け、久山町が会計検査院へ回答した文書の鏡

8.1町の回答通知書 ▷2014年8月1日付け、久山町が国交省に送った文書の鏡。

8.1町の回答 薄め ▷上記➊➋で、久山町が会計検査院と国交省に送った文書(文書番号:26久魅発第12号…魅力づくり推進課から発信された文書である)


SCN_141205会議録6-1▷2014.12.5経営企画課による「目的外使用」報告会議録(佐伯独自作成)6-1

SCN_141205会議録6-2 ▷同6-2

SCN_141205会議録6-3 ▷同6-3

SCN_141205会議録6-4 ▷同6-4

SCN_141205会議録6-5 ▷同6-5

SCN_141205会議録6-6 ▷同6-6


解説

*この会議録は、2015年2月頃佐伯が独自で作成。

6-1

2014年12月議会、突如「目的外使用」が議会に報告された。2日目12/5、当時の経営企画課(財政担当課)の所管する議案説明会の場で、補正予算について、国県支出金精算返納金1984万4千円の項目の説明の際、「久山の家づくり」のパンフのコピーが配布された後、いきなり課長と同席の参事が謝罪。「目的外使用」の説明が始まった。


6-2~6-3

このページの説明自体、虚偽ではない。事実を淡々と述べている。ただ、6-3の下線部分。あまりにも町の主観に偏っている経営企画課長の言動。まず、1)意表を突かれたこと、2)補助金行政についての知識がなかったこと、3)資料がないこと…これらで、私を含め、議員は執行部のペースに乗せられてしまった。

6-3下部から、補正予算の他の箇所の説明に移り、6-4からここまで説明された補正予算項目に対する質疑。みてのとおり、意表を突かれ、知識不足の議会からは重箱の隅をつつくような質問しか出ない。完全に経営企画課長の策略である。

6-3にもあるように、町は反省しているかのような言動を挟みながら、全く反省していない。「見解の相違と町はとらえる」と言っている。この進め方は行政お得意の「ご飯論法」、論点すり替え術である。



2014.12.12議会最終日「朝の打ち合わせ」会議録 - HP用 ▷2014年(平成26年)12月12日議会最終日「朝の打ち合わせ」会議録(佐伯独自作成)。木下康一議長(当時)は、追加議案「議案第70号」の中身を全く言わず、そのまま本会議へ。


町長・副町長の減給ペナルティ金額 ▷久芳菊司町長・只松輝道副町長の減給措置の金額。この金額は議場の誰も知らされていない。佐伯が後日総務課から出してもらった資料。誰も具体的な金額を知らないのに、いきなり議場で議案の内容を明かされ、そのままなし崩しに承認してしまったのである。



◇町は8月1日時点、すでに違法を認め、返還の意向を示していた

➊~➌は久山町の「地域住宅モデル普及推進事業」(*以下、「モデル住宅」)への会計検査院(*以下、院)の実地検査報告において、補助金目的外使用、補助の89%の1984万円が不当であるという結果に対して、町がその内容を認め、国交省への補助金返還の意向を示したもの。文書番号:26久魅発第12号、責任課の魅力づくり推進課が発信したものである。


後に述べる突然謝罪して不意打ち報告を始めた経営企画課は関係がない。あくまでも担当課は魅力づくり推進課であり、当時職員だった西村勝現町長あるいは当時の同課の課長が事情を説明しなければならなかった。


町が議会に初めて「目的外使用」を報告したのは同年12月5日。すでにその4ヶ月前以上に院にその検査指摘内容を認め、補助金返還の意向を文書で示している。この4ヶ月の間、町は何をしていたのか?ちょうど「久山道の駅事業」を山の神の地で進めるかどうかが議会を真っ二つに割って大論争していた。「返還」が自分たちに不利にならないタイミングを見計らっていたのか。


◇12月議会、突如経営企画課が「申し訳ございませんでした」

➍で12/5経営企画課による「目的外使用」の説明場面会議録を6枚アップしている。

ここは、通常の、経営企画課の所管する議案の議会への議案説明の場。特別な全員協議会が招集されたのでも何でもない。そこで、補正予算の説明の場で、国県支出金精算返納金で予算書にあがっている1984万4000円の説明で、「久山の家づくり」のパンフのコピーを議員らに配布した後、いきなり課長と参事が立ち上がり「申し訳ございませんでした」の謝罪。我々議員は不意打ちを食らい、何が起こったか理解できず。いきなり「報告」が始まった。そして、ここでアップした会議録を見てもらえばわかるが、報告は課長は明確な嘘は言っていない。経過は大方この通りだろう。しかし、本当のことも言ってはいない。典型的な「ご飯論法」=論点すり替え話法だ。

まず1枚目。町の主張が一部しか認められなかった…これは詭弁(きべん)だ。補助金が町に交付されてわずか1ヶ月で町は子育て支援センターに転用した。「じゃあ、1ヶ月は「モデル住宅」としてやったということをどうにか認めてもらっただけである。ゆえに、1ヶ月分の補助金金額は返さなくていい、残りの89%、1984万円は返還して下さい、となっただけだ。


6-3のページ、重複するが、「モデル住宅としての役割を十分果たしていると認識し、主張してまいりましたが、残念ながらその一部しか認められず」…多くは評論しない。また別途、2014年5月の会計検査院の検査日報を題材に論じるが、この課長のコメント自体、補助金等適正化法に明確に違反していることがうかがい知れる言動であろう。この2014年12月当時、私自身にそう断言できる知識も経験もなかったことが残念だが。「今回の会計実地検査につきましては、モデル住宅としての役割についての見解の相違だと町ではとらえていますが」…あんたら、世間をなめているのか?

「結果としまして会計検査院の考えるモデル住宅としての活用が十分にされていないという判断はくつがえることなく」…よくこんな厚かましいことが言えるもんだ。

これらの「論点すり替え」説明を聞かされれば、知識がない我々議員は「かわいそうに。町は一生懸命やってたんだが、わかってもらえなかったんだな」みたいに感じてしまう。まったく、町当局のペースに乗せられたわけだ。


最終日に突如「追加議案」


2014.12.12議会最終日「朝の打ち合わせ」会議録 - HP用 ▷2014年12月12日 議会最終日「朝の打ち合わせ」会議録

最終日になり、打ち合わせ時、何やら追加議案書が。項目には、議案第70号「特別職の職員で常勤の者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例」とやたら長い議案名が書いてあるが、中身はちんぷんかんぷん。木下康一議長(当時)は「議案第70号を上程し」としか言わず。そして、この再現会議録で注目してもらいたいのは、こういう議事日程・進行の打ち合わせの際、項目ごとに「異議はございませんか?」と問い、「意義なし」と返すのが慣例であるが、そのやり取りがこの時まったくない。議長・事務局は、質問を返されては困るのである。「議案第70号って何?」と聞かれたら答えなきゃならない。「議場で説明します」という運びになっていたと思われるが、質問が来ないようにするため、冷や冷やしたはず。局長からは何かないかと聞かれ、当時の矢山良隆局長は「私からはありません」と言っている。嘘つきのやることだ。局長として、追加議案のことを説明しなければならなかったはずである。


とにかく、この時議会内は「久山道の駅事業」を遂行するか否か、賛否が5:5で割れ、極めて殺気立っていた。私が「慎重派」、久芳町長はもちろん推進派。山の神の予定地には久芳町長宅の土地が隣接している。是が非でも進めたい。そういう駆け引きの中で、「目的外」の説明はまずい。しかも、モデル住宅事業の担当課が道の駅と同じ魅力づくり推進課:西村勝職員。久芳町長ら当時の執行部、そしてそれを擁護する木下議長・矢山良隆事務局長らはいろんな駆け引きを考えてきた。町民そっちのけで。


それが、議会最終日12/12のタイミングで突如出してきた、久芳菊司町長・只松輝道副町長の2人合わせてわずか21万円弱の「減給ペナルティ案」。軽微な減給措置で「責任はとった。後で議会が何や言ってきても、もう自主的に言及申し入れて議会認めちゃってるから」と言い訳できるようにしている。添付➎の朝の打ち合わせでは議長は議員らに「異議はございませんか?」と問いかける常道の進め方はあえてやっていない。「議案第70号」に質問が来ないよう間を外している。会議録では、❻の金額は、後に総務課が私に示してくれたもの。まったく、これで補助金目的外使用~1984万円の返還にはとても見合わない。


今後町がとるべき方向


久芳菊司前町長の議会招集、西村勝・佐伯久雄の両氏の事情説明を求め、再発防止策を講じること。1984万円返還した件については、改めて現在の町長副町長で町民に向け釈明、情報発信すること。

…まだ解明されてない点が多々ある。


◇只松議長、会議録改ざんは不正行為だが釈明は?


知人が昨年6/7会議録改ざんのその当該場面の音声データを議会から開示請求で入手。その顛末をここで紹介。音声は❻でアップ。


添付


220607会議録 -HP用議会会議録 2022年(令和4年)6月7日私の一般質問「発言禁止措置」での終了から会議再開後の会議録▷⑴➋と比較してもらえばわかるが、やり取りが不当に削られている。議長の「うるさいね」は何処に消えた?⑵なぜか、次の久芳正議員の発言音声も冒頭絞られている。赤でラインを引いた「中久原」でぷつんというかすかな音とともに急に聞こえるようになった。


220607やり取り実際のやり取り再現会議録。上記、改ざん部分、実際のやり取り(▷佐伯作成再現録)赤文字部分が不当に削られた(改ざん)箇所。(*ところが、後記❻の音声では「うるさいね」は残っているが。)


221117松嶋雅子さん開示請求1 編集 ▷2022年11月7日付、傍聴者(知人)の開示請求書1

私の発言やり取りが会議録から削除された経緯がわかるもの、法的根拠が記された文書は「不存在」との議会の回答。開示資料はなし。ということはすなわち、議会事務局は不当に改ざんしたということになる。


221117松嶋雅子さん開示請求2 編集 ▷2022年11月7日付、傍聴者(知人)の開示請求書2

この2枚目の請求により、議会は音声をCDで開示したが…


IMG_0054▷昨年12/9傍聴した知人が議会に開示請求し開示された音声CD2枚。1は佐伯勝宣議員一般質問、2に「うるさいね」のやり取りと久芳正司議員の一般質問音声が録音。開示後、佐伯が傍聴者から譲り受けた


音声220607開示CDのやり取り音声抜粋( .m4a / 758.8KB )



<経緯>


選挙で新体制後、一昨年12月議会から私の一般質問で「補助金目的外使用」についての質問で、只松議長の「職権」を名目に質問不許可、抗弁し続けるなら発言禁止措置にするという暴挙が続いていました。


昨年6/7の一般質問、またもや質問不許可を言い渡す只松議長に食い下がると議長は前回3月に続き、私を会議終了まで発言禁止を言い渡しました。それに対し私は、暫時休憩からの会議再開後、挙手し、議会会議規則第58条に基づき、発言の継続を議長に求めましたが、議長は私に「うるさいね」との侮辱発言を発しました。私は議長にその場で発言取り消しを求めましたが、議長は黙殺(6/9には文書で取り消しを促しましたが、議長はこれも黙殺)。


しかもこの会議録ができあがったものをみると、この私とのやり取り部分の文言が不当に削除されていました。


この私の一般質問、たまたま他町から知人が傍聴に来ており、やり取りの一部始終を聴いていました。知人は議会に対し①佐伯議員の発言を削除した経緯がわかる公文書。②このやり取りの箇所の音声データ を情報公開請求しました。


12/9議会は知人にデータを開示(11/17開示請求分)。①はそういう根拠があるデータは不存在との回答、従って開示なし。②は音声をCD-R]で開示しましたが、事務局いわく「佐伯議員の発言取り消し要求の場面はマイクスイッチが入っていなくて、音を拾っていなかった」との説明があったとのこと。


ありえない話です


①私は、議長に発言する際、自分で自席のマイクスイッチをオンに切り替えた。議場には私の声が響いていました。


②仮にマイクスイッチがオフになっていても、私の地声は人一倍響きます。議長のマイクが私の声を拾っていないのはおかしい。


③➊をみてわかると思うが、私の一般質問発言禁止後からの会議再開時、私が「はい、議長。」と発言した文言は認識されている。その後、誰がマイクスイッチを切ったというの?


中途半端で不正な音声加工


➋の佐伯が再現した会議録と❻の議会が開示したCD音声(抜粋)を参照。❻は➋の四角枠部分、議長の「うるさいね」の侮辱発言が加工されず残っています。これは➊の実際の会議録からは消された言葉。加工し忘れたと見ます。これは、改ざんした証拠になります。


また、❻の開示音声は、その次の久芳正司議員の質問の冒頭の音声まで消してしまっている。冒頭30秒ほど経って、「ぷつん」というかすかな音がしたと思ったら、マイクが元に戻って、「中久原…」という久芳議員の発言の声が聞こえだした。これは、久芳議員の発言音声もマイクスッチが入っていなかったということではなかったのか?久芳議員の発言は私と違い、ちゃんと会議録に載っているが?この点からも、中途半端に音声加工をやって開示請求者に渡したという証になるだろう。


知人のポイントを押さえた情報公開請求に慌てたのか、隠しようがないからそのまま出したのかは知らない。しかし、中途半端な対処をしたことで、会議録改ざんが実際行なわれたことの証になってしまったよう。


何でここまでばかばかしいことをやるのか。素直に初動で議長が発言を取り消していればこんな大ごとにはなっていない。どこまで久山町が未成熟なのかさらすことになるのがわからなかったのか。


会議録は公文書。改ざんは違法・不正であり、刑法第155条「公文書偽造等」が議論されること。しかも、法令に則って情報公開請求された音声データに手を加え、マイクスッチが入っていなくて音を拾わなかったなど、非現実的な説明をする…そうまでして改ざんを隠して古い体質を護ろうという利点は?公務員としての意識は。


まず、侮辱発言の本人、只松秀喜議長。釈明が必要だろう。6/9の私の発言取り消しを促す「進言書」も黙殺。そして一連の「改ざん」をめぐる隠ぺいの動き。今度は黙殺は許されない。


追記

12/9議会への開示請求で❻の音声CDを入手してくれた他町の知人から、今年1月、CDを譲り受けた。その際、前もってメールをもらった。12/9、開示の際の事務局とのやり取りを教えてくれたので、以下で紹介する。ここまで述べてきた経緯と重複し、前後する部分もあるかも知れないがご容赦を。


(中略)2022.12.17のメールより

『…開示した際の、久山町からの回答書を添付しています。議会事務局で受け取った音声データは2枚に分かれており、冒頭部分の音声が出てこず、(DVDの問題、当方のメディアプレイヤーの問題)再度確認をしたいと思います。(中略)以下は12月9日、議会事務局での私(*開示請求した傍聴者)とAさん(事務局員)とのやり取りです(事務局長も同席)。


まず私が「議事録が削除された経緯がわかる資料が不存在ということは、正式な手続きを踏んで削除されたわけではない、ということですね」と質問。

先方「削除はしていません」

私「私は当日傍聴席で、①議長がうるさいと発言、②それを佐伯議員がうるさいとは何ですかと発言、議長に対し取り消しを促すも、③議長は重ねて、うるさいからうるさいと言っている、と発言したのを聞きました。しかし、発言の一部が議事録には載っていない。おたくの議事録は逐語訳なので、一言一句発言の通り、載っていないとおかしいのではないか」

先方「一言一句と言っても、声が重なっている場合などは聞き取れないこともあります。それと、佐伯議員が取り消しを促したと言われる場面は、佐伯議員のマイクが入っていませんでした」

とのことでした。

事務局長は終始発言しませんでしたが、最後に一言「まずは、中身を聞いてみてください」と促されたので、私は退席しました。議長に都合が悪い部分だけが聞き取れなかった?佐伯議員のマイクは入っていなくても議長のマイクは入りっぱなしだったでしょうに!!』


どちらの言っていることがおかしいか、すぐにわかる。事務局が言ってることがおかしい、あり得ない。改ざんした事実、実態を隠して音声加工した行為は事務局はどう申し開きするか。

…まずは侮辱発言の当人、会議録製本の責任者 議長の只松秀喜氏に釈明してもらおうか。


BDB7BE76-41C7-4DC1-8CCC-D52557338A56 ▷今朝の西日本新聞朝刊より


今日の講演会、行きたかった。久原小150周年の祈念行事と重なってしまった。大野城市の市民の会、中学校給食導入実現へ向けての活動、ほんと頑張ってるなぁ。