佐伯提案「町可燃ごみ袋配布案」の背景(2020年5月8日臨時議会)

◇ようやくごみ袋支給実現


「まずやれることから、一つ一つ提言を」、2年かかりましたが。町当局が私の提言を覚えていたんでしょう。町民のためのごみ袋支給策が今回実現しました。7月中にレターパックで各家庭へ届けるとのことです。



2年前、コロナ禍での5月臨時議会で私が支給案を提案した際の関係資料をアップし、解説します。


☆アップ資料

①2年前の提案メモ


②町内住民A氏への報告書


③2020年5月臨時議会会議録


④2020年5月2日 西日本新聞朝刊


⑤2020年6月議会配付資料(交付金事業一覧)



⑥6月議会配布「国の交付金事業一覧」



6月議会は町は国のコロナウィルス対策の地方創生臨時交付金を活用し、各家庭に町可燃ごみ袋支給、小学校給食・中学校ランチサービスの2学期の間の無償化といった、町民の生活支援策にも補正を組み、可決されました。


町可燃ごみ袋20枚」はレターパックで届ける予算も計上去れ、私は当然賛成しました。


これは2年前、コロナ禍まっただ中の2020年5月8日臨時議会、庁内中小零細事業者向け10万円支給策の議案が上程された議会で、私が根拠を持って議場で提案した案件。2年前は町の財政事情がよろしくない時。それでも、ごみ袋支給は出来たはずだと今でも確信していますが、時を経て今回、佐伯の提案が実現した形です。


経緯として、上記の資料をここに添付し、解説します。


資料①:議場で佐伯提案(2020.5.8)

200508議場提案メモ ▷①2020年5月8日、佐伯が実際議場で使用した提案メモ


この実際議場で用いた佐伯提案メモに大体書いています。このメモは1枚で大まかなプレゼンテーションができるようになっています。時間の関係で、5/8当日は、右の3の部分しか紹介・提案できませんでしたが。まず左から、


1.糟屋郡内、周辺他町の背景

GWを前に、コロナ禍で、郡内各町が地元の業者等の支援策に臨時議会開催を発表していました。宇美町は議会が一致し、具体的に町当局へ働きかけるなど積極的に動いていました。その粕屋エリアの中で、久山町だけが動きが遅かった。


2.久山同様に遅かった筑前町、しかし内容充実

久山町同様、GW明けに臨時議会を開催し、対策をとる自治体が郡内ではなく、筑後エリア・筑前町がありました。久山と同じ、5/8に臨時議会開会予定とのこと。私は5/8前、筑前町に聞き取りリサーチ。なぜ5/8までかかったのか。ぎりぎりまで、何が出来るか、しっかり吟味し、見極めていた様子が担当者から伝わって参りました(▷資料①④参照)。提案メモ中段にも電話リサーチの内容を書いています(注:一部文言がダブって書いてありますが記述ミスです)。


筑前町のコロナ禍対策

○中小事業者同様、農業者も「10万円」給付対象

○保護者負担軽減策

町立小中学校給食費再開月から3ヶ月免除

町内小中学生2600人に千円分の図書カード配布

○私立の保育所、幼稚園に10万~30万円の支援金を給付


筑前町は人口3万人余の町。財政に特段余裕があるわけではないとのこと。しかし、熟考を重ね、これだけの幅のある対応をやっています。


残念ながら、この時の久山町の対応は多町と比較し、幅がないのがはっきりしています。



3.佐伯に町民からTEL、「町は何やってるんだ!」

5/1、議会全員協議会が開催され、「10万円給付策」を5/8臨時議会開催で上程することが町当局から報告があった。ちょうどその夜、ある町民から私の携帯に電話がありました。町のコロナ禍対応の遅さ、不十分さへのおしかりの内容でした。かなり興奮しておられた。その中で、例えば、水道料金の減免など策をとってはどうかという提案があった。5/8臨時会の際、それを町長に伝えます。、ということでとりあえず引いてもらった。まず水道料減免は町長(前町長)はやらないだろうと思った。でもこれはもう一つ追加策が必要だろうと考えました。


ごみ袋支給案は、5/1の時点で頭にありましたが、ちょうど5/6産経新聞で大阪・吹田市のコロナ禍でのごみ増量問題が記事になっていたこともあり、これはやはり有効な策だ、と確信した次第です。当時は、可燃ごみ20枚にプラス、出来たら不燃ごみ袋も10枚付けてはとの提案(▷家飲みが増えていましたから)。5/8臨時議会では案の上、当時の久芳町長は佐伯案を却下。③の会議録3-3を見てもらうとわかりますが、ばらまきみたいなことはしない、みたいな意味不明の理由です。



資料資料②:町内A氏へ議会提案を報告

200508A氏へ報告書 ▷②5/8臨時議会後、地域住民A氏へ議会の報告用に作成したメモ



5/1かなり町のコロナ禍対応の不十分さ、遅さに憤っておられましたので、事前に報告書を作成して、5/8議会終了後の夕方、本人宅へお届けに上がりました。ご本人が電話の際、憤りながらも自分の名前と住所をはっきり述べられましたので、これは私もしっかり対応しないといけない、と思い直接訪問したのです。


尚、報告書に誤字があり、赤で訂正しています。


②の報告書を見てわかるとおり、このA氏の思いと自分のごみ袋支給の「私案」をしっかり町へ伝え、会議後、5/1A氏から聞いた要望事項をメモしたものを手渡しましたとの旨、書いていました。ちょうど本人が在宅しており、この「報告書」のとおり伝えた次第。また、私が議場で使用した提案メモも、提案部分をマーカーで印を入れ、一緒に手渡しました。ご本人、町の対応に納得いかずというとこでしたが、「やるだけのことはやらせともらいました」と報告しました。


「水道料減免はやはりむずかしかったですが、ごみ袋支給はやれると思うんですがねぇ」と玄関口でつぶやいたこと、2年前のことですが、懐かしく思い出します。


今回、国の交付金の関係でいろんなことが補正で実現できたようですが…できたらやはり、2年前やってもらいたかった。


資料③:会議録(2020.5.8)


200508会議録3-1 200508会議録3-2 200508会議録3-3

▷③2020年5月8日臨時議会会議録、佐伯の提案場面 11から13ページ部分


3-3に書いてあるように、町民A氏から電話をもらわなかったら、ひょっとしたら私のごみ袋支給案提案はなかったかも知れない。単に町に対する愚痴や苦情というより、名前もフルネームで住所番地も電話で述べられたことで、私も身を引き締めた、そして5/1ぼんやり思っていた「ごみ袋支給」をはっきり提案してみようという気になったと思います。


一般質問と違い、質疑は3回までしかできないので、提案メモの一部しか議場で言えませんでしたが、この時は、やるだけのことはやった、町民の怒りの声を伝え、とにかく会議録には残せた。という思い。青の下線部を読んでもらえばわかるように、「全員にばらまくような支援はすべきじゃない」というような、当時の久芳町長の却下理由はいまだに不可解なのですが、ともかく2年経ってごみ袋支給が実現できること、小さなことかも知れませんが素直に喜んでいます。


資料④西日本新聞記事

200,502西日本新聞 - コピー ④2020年5月2日 西日本新聞朝刊(▷筑前町と久山町のコロナ禍支援策の記事。筑前町はぎりぎりまで策を熟考したため、発表と臨時会開催が遅くなった)


この④は、ブログアップ前に後から追加。本来、1番に持ってきてもよかったかと思いますが。当時、粕屋エリアで1番支援策の発表が遅かった久山町、同じエリアで1番遅かった(たぶん)筑前町。内容に差があった。何度もくどいようですが、筑前町はやれることをぎりぎりまで熟考していた。それが、電話の向こう、当時の筑前町担当者からは伝わってくるものがありました。

国の交付金があり、ようやく久山も「生活支援策」が打てるようにはなりましたが、その政策をやるに至った過程・根拠などは聞かれなかったように思います。その辺をしっかり我々議会も質(ただ)さないといけなかったでしょう。



資料⑤ 6月議会配布、補正予算一覧表

令和4年度新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金事業一覧2-1 2-1

2-22-2

▷さる6月議会で議員に配布された、国の交付金を活用した補正予算の一覧表(▷令和4年度新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時公金事業一覧


*私の今6月議会報告の書き方がまずかったよう。補正分は2-1左上に表示されているように3件、後は3月の当初予算にあがっていたものです。「各課の計上1億395万円」というのは、今回の補正とのトータルでの交付金事業一覧ということになります。3588万7000円が実際はこの一覧での6月議会の補正金額。次号の議会報告でその旨訂正を考えています。


2-1上部にあるように、ごみ袋支給は、ごみ袋代(1世帯20袋)779万円にレターパック郵送料136万9千円を足し、計915万9000円で全家庭へ支給されます。計1000万円かかりません(*表の単位は千円)。

今回の「国の交付金」を活用した予算にあがった交付金事業について、2-2をみてわかるように、一覧の合計1億395万2000円の事業中、9386万2000円が国からの交付金でまかなわれることになります。町の手出しは1000万円ちょっとです。1000万円手出しできるのなら…町は2年前、ごみ袋支給やっててもよかったと思いますが。


今後も出来ることを一つ一つ、町に提言していきます。







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