「山の神の土地」問題~久山道の駅事業とは何だったのか?

山の神「町長宅の土地」編集済み 山の神交差点周辺図 
(「久山道の駅事業」予定地跡*まだ新県道開通前の図) 
 平成27年12月議会最終日松本世頭2-1 平成27年12月議会最終日松本世頭2-2 平成27年12月議会最終日
「立木補償をめぐる松本世頭議員の答弁」会議録


序章:久山道の駅事業これまでの流れ
佐伯の議会報告「検証:山の神の土地」より④ウラ

ここでは町長の「断念偽装」を取り上げているが、ここまでの流れをもう少し説明するとこうなる。

⑴一旦は議会で5:4で承認され、「久山道の駅事業」が動き出した(平成26年3月議会)。佐伯も承認。住民説明会も8カ所で開催。しかしその後、不備がいろいろ発覚し、県とのトラブルもわかった。

⑵佐伯は「危険と判断」、反対に回り逆に関係予算が5:4で否決(平成26年6月議会)。事業はストップ。以後議決をめぐる5:4の攻防が続く。

⑶久芳町長、一旦予算を承認されたのだから、事業は進めますと宣言(平成26年11月全員協議会にて)。私を含めた「事業慎重派」は異議。

⑷平成27年3月議会前、町は事業予定地山の神の5040㎡の土地を購入。

⑸議会にて関係予算が3度続けて否決。町長は平成27年12月議会の冒頭で突然事業断念宣言。国交省に当初の補助金予算を返還する手続きに入る(注:「補助金目的外使用」での補助金返還とは違う状況)との説明。


令和2年3月議会最終日 議会は「山の神の5040㎡の土地の利活用を」と町長宛に決議文を提出。しかしこの場所はいわく付きの場所。平成26年3月から丸2年、「久山道の駅事業の賛否をめぐり議会で5:4の議決攻防が続いた。その間町が購入したこの場所は、当初議会が承認したAの土地とは違うBの土地(▷添付の松本世頭議員の発言会議録からも町が当初議会が承認した土地とは違う場所の土地を購入したことがわかる▷当初議会に示した土地とは違う土地を買ったことで久芳前町長宅の土地が隣接となった)。その後、佐伯の独自調査で前久芳町長宅の隣接が判明。議論期間中その事実は伏せられていた。不透明さだけが残っただけでなく、土地の利活用提案議員の名義の土地も存在することもわかった(▷楕円形部分「ここ」の場所)。



久山道の駅事業(=観光交流センター事業)」。上久原山の神信号交差点そば(当時は新県道は開通しておらず三叉路)に計画され、丸2年間にわたる議会での5:4の議決攻防が繰り広げられた末、平成28年3月、事実上断念となった。この間、事業予定地として町が購入した5040㎡の土地に久芳町長(当時)宅の土地が隣接していたことがずっと伏せられていた。そして断念後、この久山道の駅事業への検証がなされぬまま。
今回、この土地の活用への動きが出てきた中、この「町民の税金で購入した」5040㎡の土地の町民への説明が必要であろう。まず第1に、この場所の土地の購入は「議会は承認していない」のだから。当初、私も含め5:4で承認した土地はこの5040㎡の土地ではなかったのだから。これについては追々述べていく。まずはアットランダムにテーマを決めて話していきたい。


第1回 幻の要望書案
160219要望書(案) 数名の内諾を得ていた「幻の要望書案」   
④令和2年2月4日号ウラ久山道の駅事業5:4の攻防の大まかな流れ(議会報告令和2年2月4日号より)

 
  もしこの文書が提出されていたら・・・道の駅は?

久山道の駅事業をめぐる2年にわたる議会での5:4の攻防、ブログ「これまでの議会報告④令和2年2月4日号ウラ面」に概要を書いておりますのでそちらをご覧いただきたい。
ここでは幻に終わった議長宛「要望書」の案のことを紹介したい。平成28年2月19日の日付で、当時の木下康一議長へ提出するつもりだった。

町長と取り巻きの「ソンタクズ」は町長に一旦事業断念宣言させて、土壇場で「5:4」の議決の力関係をひっくり返し、事業を遂行する手立てを整えていた。私はそのからくりに気づき、当時まだ意思の疎通が出来ていた複数の議員らにからくりを説いたが、「まさか、そんなことまでやって来ないだろう」と信じてもらえず。このままでは、これまで4回「道の駅」予算を否決してきた5:4の力関係がひっくり返されてしまう。そこで、一旦は町長が「事業断念」を宣言したことに対し、それを肯定し、議会としての未来を見据えた動きをしていこうという「要望書」を「予算否決組」5名連名で提出することで、後々、「正当性」を主張できると考えた。これがその「案」である。

これは「事業断念」のふりをして土壇場の「動議提出」で5:4の逆転マジックを画策しようとしていた久芳町長と木下康一議長への牽制にもなるはずだった。

ここに、令和2年2月4日発行の議会報告にも書いているが、このからくりを当時の「道の駅慎重派」にいくら説いても「まさかそこまではやらんやろう」と信じてもらえなかった。そんな中、苦肉の策で用意したのがこの要望書案。これを「5名連名」で提出しておけば、町長側の秘策が実行されたとしても、町民に対しこちらの「正当性」を主張できると考え、私が用意したもの。集まった「事業慎重派」らから、この妥協案に半信半疑ながらも署名の内諾を得た。ところがメンバーの1人がこの会議の時間を間違え、この場にいなかった。私がその議員を説得することになったのだが、1対1の説得ではグループ内のプレゼンと勝手が違い、ついに他の議員のように理解を得られることが出来なかった。

私は議会報告にも書いているとおり、その後、新聞記者に手紙でからくりを解説した手紙を投函することになったのだが・・・もしその議員が他のメンバーと一緒に話を聞いていてくれたら、おそらく署名を断ることはしなかったのではと思う。そうなったら、一旦は町長派の秘策で、5:4の逆転、久山道の駅事業遂行と一旦はなっていたはず(実際の所、なぜ秘策を用いる前に断念となたのかは、担当者だった西村勝町長に聞いてみたいが)。「1事不再議の原則、「1つの事案を同じ議会で2度審議しない」の原則で、無効を訴えることも出来ない。かえって、そういった「強引さ」を町民の眼前にさらしておいた方が町民の審判を受けやすい状況だったかも。「たら、れば」の話は尽きないが、「山の神の土地」の議論もまた違った展開になっていたのではないかとふと考える今日この頃である。




第2回 「山の神の土地活用」と久山町長期町づくり計画特別委員会


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