◎課税誤り 9月一般質問の町長の「論点ずらし答弁」解説②

9/16のブログで西村町長の「固定資産税に係る調査報告(9/4議会初日)」の発言の論点ずらし答弁術を解説した。この答弁術は、添付画像の『弁護士だけが知っている反論する技術』のテクニックでほぼ解説できる。


この翌日9/5が私の一般質問。課税誤りについて質問したのだが、その会議録がなかなか製本されない。会議録が製本されたのが、なんと今12月議会に入り、2日目12/6の私の一般質問まで間に合わないという、異常なこと・・・嫌がらせだな。


画像 ▷『弁護士だけが知っている反論する技術』木山康嗣著




投稿が予定より遅れたが、9/5佐伯の「課税誤り」についての一般質問、町長答弁の解説を再びここでおこなう。ゆえに、今回のタイトルは解説②としている。


PDF会議録9/6「課税誤り」の一般質問をクリックし、町長答弁術の解説(▷赤のアンダーライン部)を参照を。


〇会議録230906佐伯勝宣一般質問会議録( .pdf / 12.2MB )


解説の番号は、会議録のアンダーライン部の番号を照合を。

①「6/6の全員協議会の段階に至るまでの間で出来る限りの報告をした」って?「他に案件がないか調査してその報告をやった」って?何を常識はずれな。


まず、税務課長は

5/25還付金処理がすべて終わり

6/2 6月議会開会(▷町長、何も報告なし)

6/6 一般質問

6/9 議会最終日(▷何も税務関係の補正議案なし)

…というスケジュールだったら、まずこうでしょ。

・5/25 還付処理にあわせ議会事務局を通じ、全員協議会開催の緊急通知送付、 或いは電話で通知。


・5/29全員協議会、町長同席 →原因と還付金の積算根拠、処理の経緯を報告 し、具体的な再発防止策、処分について報告。

 ▷おおまかな積算根拠の情報は、還付先に一定の了解を 得た上で報告。


同日、新聞発表、全協ではプレス発表用資料を配付。


・6/2 6月議会開会。町長、所信表明で課税誤りを報告し陳謝。


・6/9 最終日追加議案 町税等過誤納還付金300万円を追加議案で上程、加えて、町長の2ヶ月10%の減給ペナルティ措置を追加上程。


…以上のようなスケジュールをなぜ組まなかったのか?




②「2番目の案件とも関わって来るのでは…」これは、後の戦術の前振りに使ったのでは?つまり町長は、課税誤りの「原因の原因」にはしゃべりたくない。元々の土地政策の失態にメスを入れなければならないかも知れない、税務部門以外の大元の課の職員の、或いは、10年前の執行部の失態に触れなければならないかも知れない。早く佐伯の1問目「原因は?」の問いを都合良くかわして、次の2番に行きたいという気持ちが垣間見れる。


③「議長・副議長・総務常任委員長には答えてる」、これは6/5の「調査報告」で5/30に議会3役に報告したということを受けての答弁であろうが、5/25にすべて還付が済んでいるなら、5/29あたりに全員協議会を開いて全議員に課税誤りを報告出来たはず。「空白の4日間」が生じている。この間町長は何やってた?遊んでたのか?「3役」に5/30報告した云々は、論点をすり替えている。


④「本来入力すべき補正係数を取り違え入力」は違うし、原因じゃないだろ!


⑤「2番の質問に入ったととらえていいか?」、何でそんなに次の質問に移りたがるの?早く「原因」の問題をスルーして2番に行きたい気持ちがありあり?


⑥「そういう案件について調べられたのは、一般事例であります」云々、つまり、久山町の執行部が一般常識に外れた対応をしてるんでしょ?


⑦「佐伯議員が言う事例が、久山町の事例に該当して同じなのかは正直わからない」…嘘ついてたな!地方税法417条の案件だと認識していたなら、私が聞いていることと久山の事案は全く同じじゃないか!


⑧「再発防止につとめる…私の1番の責務」、原因を説明しないと再発防止できないでしょ!?何現実逃避してるの。法417条の町長として、あなたには説明する責任があるじゃない。


⑨「議会の方でしっかりとお話しされたらいい」…何をたわけたことを!法417条の不祥事(*注)の町長として、あなたが率先して議会に説明責任を畑さんといかんのでしょ!!!


⑩「佐伯議員にお願いしたい、それが本当にそういうことがそうなのかどうかという…情報というのは正しいことを伝えなければいけません」云々、だから、たわけたことを!!!町長、あなたはこの直後、「地方税法417条に基づいて私たちの行動は起こっている」とはっきり、ぽろっと言ってるんですよ。私の言ってることが正しいんでしょ!そして町長、あなたははぐらかそうと必死で不誠実そのものの答弁術で煙に巻こうとしたんでしょ。そのぼろが出てるじゃないですか。


⑪「町税に係る支払い要綱」に基づいているなら、現物を議会に配布すればいいのに。


地方税法417条に基づいて私たちの行動は起こっている、町長ぽろっと言ってしまったね(笑)。


⑬「佐伯議員に、今後質問の関係でそういう、今慌てて作ったとか、仮設の話をするのではなく、事実ベースに基づいた話をして一般質問の回答を…」、町長、あなたが素直に417条の不祥事として議会に誠実に話をしないから「仮設」になるんでしょ。それに私は事例を調べて言っている。一般質問は「質問」なんですよ!!!!!一般質問をわからず、自分の都合の良いようにねじ曲げてるのは町長でしょ!


⑭只松議長、私が喋ってる途中で町長に発言を振る。やってはならないこと。


⑮議員の発言中発言をさえぎることは、秩序を乱している。当然の講義だ。こうして中断している間、西村町長に考える時間を与える助け船の役割をしている。


⑯「見たことない」、今回傍聴に来た町外の男性が疑問の声を傍聴席から発した。議長が発言議員の発言中、言葉をさえぎって町長に振るなんて、通常あり得ない行為。常識的な疑問の声だ。私も「見たことないでしょ」と傍聴席に同調する。


⑰町長「じゃあ、その後、すみません…」、町長が折れて私の発言を優先してくれた。当然だ。只松議長の身勝手なフライングなのだ。


⑱只松議長が私に対し、名前を連呼し「冷静に」と呼びかける。私の攻勢と町長が押されてるという見た目の印象から町長を故意に助けるためだ。まさに、プロレスの悪徳レフェリーのロープブレイクの采配のような場面。地方自治法第31条、議会の秩序を乱す議長に私が注意喚起している。


⑲何を町長は言ってる?(笑)1件のみの間違いでしょ?他の自治体みたいに何件もある案件じゃない。私が自らの議会報告に載せたから公表してる、って、噴飯ものの論理じゃないの(爆)。他の自治体は1件の入力誤りでもすぐ全員協議会を開き、プレス発表も同時期にやっているところがあるのに。町長、6/6議会全員協議会の場で報告して何日経った?90日ですよ(絶句)。5/25に全部還付が済んで、6/6全員協議会に課長・副町長がたった5分顔出しただけ、質問時間も設けないというのも異常。これ読んでたら、腹筋崩壊しそう(爆笑)。あんた町長だよ。町民の税金の過ちで、町民の税金使って還付したんでしょ?町民にまず新聞報道で知らせにゃいかんでしょうも。


⑳「そういう案件について隠すつもりはない…二元代表制の流れでありますから、そういう風な手続きを取っていただければ…」、隠すつもりはないんなら、町長が率先して全員協議会開催を要請しろよ。二元代表制だから手続きが云々って、何の関係が二元代表制とあるわけ?町長、言ってることが支離滅裂では


㉑-1 「失礼でも何でもありません」、私がこの言葉を言ったのは、町長が「失礼だ」と言ったからでもなんでもない。


㉑-2私が「失礼でも何でもありません」と言ったのを、言葉尻をとって突っ込みを入れて「訂正して下さい」と要求し、議論を自らに有利に運ぼうとしている。答弁術の常道手段である。


㉑-3 ここで私が町長の答弁術のカラクリを明かしている。


㉒ ここで私が法417条のことを述べ、先の町長発言「我々の行動は417条に基づいたもの」との発言にはあえて触れていない。全員協議会を開けば突っ込もうと思っていた。ゆえに、全協で議会に資料を出すべきだと述べた。


㉓「私は何も隠ぺいするとかそういうつもりはない」、これはまさに町長は私が使ってもいない隠ぺいという言葉を使って、


㉔-1「私は別に佐伯議員が言ったから隠ぺいという言葉を使ったんじゃなく、皆さんに伝えるために…」、私が使ってもいない隠ぺいと言う言葉でこの「役場の閉鎖性」の指摘をかわすため、町長はあえてショッキングな言葉を用い、反論で指摘すると、自己完結でかわす。まさに答弁術の本に書かれているとおり。


㉔-2ここで私が、町長が「隠ぺい」という言葉を使ったカラクリを明かしている。


㉕-1 私はこの一般質問の場を通し、町にこの件の資料提供を求めている。


㉕-2 町長は対応すると答弁した。ぱっと見の傍聴や議会動画では見栄えは悪くない返答。ただ、含みを持たせた。議会として情報が必要な分は(▷つまり、議長として要求されなければ対応しない)、個人として情報開示は粛々として(▷つまり、個人情報や、税務の守秘義務に該当すれば、その部分は開示できない)という意味か。


㉕-3 しきりに町長は、この課税誤りの問題が自身の就任前に起こったことを強調してる。しかし、町長に責任があるかどうかは後から町民の判断に任せるべきこと。現実に、今就任時にことが判明し、町民の税金を使って返したこと、これを町長として重く受け止め、受け入れなければならないはず。なぜ一線を引いて他人事様な物言いなのか。「まず原因と再発防止につとめた」というが、原因を説明していない。まず町長がいうような入力誤りじゃない。画地等の土地の認定が誤ったから補正率の適用を誤り、過誤納金が574万も発生したんでしょ。その、元々土地の認定を誤った原因は何なの?職員の勉強不足だったの?それとももっと上のトップダウンの指示が間違ってたの?それをはっきりするのが原因究明で、町長であるあなたの役目でしょ。そしてその議論は記録に残すこと。開示した、たった397文字の「入力誤り防止の箇条書き報告書」だけで足りるはずがない。町民の税金を使って還付しなくてはいけなかっ法法17条の不祥事って、そんなに軽いものなのでしょうか。


㉖私が述べてるように、きちんと何がまずかったかは町民に公表しないといけない。法417条の不祥事で町民の税金を使って返している。当たり前のこと。それにここで私が釘を刺しているように、情報の公開とは単なる情報公開請求のことを言っているのではない。守秘義務を盾にしたものではない町主体の積極的な情報開示のこと。


㉗ 法417条の不祥事での課税誤りは、おおごと。町長が議長に申し出て全員協議会やるのは常識。それをやっていない、やらせない町長・議長の姿勢が問われる。


㉘町長は「議会として必要があれば」とここでも含みを持たせている。つまり、議長が「必要ないといえば資料等出さない」と。しかし、法417条の不祥事をやって、議会に資料も出さない、議論もしないなら、町長のこの問題へ取り組む誠意が問われるが。


㉙「これは合議制です」、だから何なの?(笑) 合議制、つまり議会で話し合って決めてくれと言うの?議会の話じゃないでしょ、町が失態やって、市町村長が責任もって対応しないといかんのでしょ。町民の税金を軽視してるんじゃない!他の議会関係者が知ったら失笑を買う答では?私の提言を拒むにしても、もっと違う言葉を使って拒めば?要は誠意があるかないかの問題。誠意がないって自分で言ってるのと同じ。


㉚「議長にお願いですが…」、議会の議論はかっ達な議論であるのが常。議長に助けてもらって佐伯を制してもらいたいというのはあまちゃん。実際、この議会動画を観た知人も、「佐伯さんの質問がどこが冷静さを欠いているというのか?議会では普通にみられるあたりまえのことやろうもん」と、町長の指摘に首を傾げ、失笑していた。そのとおり。西村町長は、自分に不利にならないよう、答弁術を使って論理をねじ曲げ、議長に促して私の言動を制そうとしているに過ぎない。

町民に対し誠実になろうという気持ちがみえない。


*(注)地方税法第417条・・・市町村長は税務の土地の認定誤り等、固定資産価格に決定的な影響がある「重大な錯誤」を発見した場合は速やかに納税者に通知し、適正な対応をしなければならない。


以上


今12月議会、12/6に再び課税誤りを一般質問。結局、誤りの元々の原因も町長答えず。




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